留学におけるPayPalの必要性
アメリカに留学して、使う機会が思いのほか多いシステムの一つにPayPalがあります。
日本でも通販などで使う機会はありましたが、アメリカに来て「個人間送金」というシステムをよく使うようになりました。例えばラボ内でピザパーティーをした後に割り勘にするときなど。PayPalでは、相手のアカウントのメールアドレスなどが分かっていれば簡単に相手を特定して送金ができます。
登録自体は簡単で、個人情報とアカウントとなるメールアドレスを入力するのみです。受け取り側になる場合は、PayPalのアカウントに金額がストックされ、必要に応じて引き出すことも可能です。銀行口座に近いイメージです。
気をつけなくてはならない点として、企業などが対象となる商品の購入はクレジットカードでの支払いが可能ですが、個人間送金の場合には銀行口座からの振替のみとなります。しかも、登録できる銀行が
しかありません。前はゆうちょ銀行とか使えた気がしますが(確証無いです)。
この中ではみずほ銀行しか口座を持っていなかったので、アメリカに来てすぐに登録しました。登録に必要なのは口座とオンラインバンキングの登録です。オンラインバンキングの登録は多分それなりの時間が必要なので、渡航予定のある人は早めの申請をしておいた方が良いでしょう。
PayPalでは海外へも送金が可能なのと、相手の指定する通貨での支払いができる点でとても気楽です。ただし通貨換算手数料をとられるので、細かい金額をそれで集められると手数料がエグいですが・・・
ダーラム随一の見所-Duke Garden
ダーラムのDuke Universityのすぐ側に、Sarah P. Duke Gardensというとても大きな庭園があります。個人の所有物と聞いてびっくりしたほど大きく、ただ一周歩き回るだけでも2時間近くかかります。
車で行くと駐車料金はかかりますが、入場料金は無料で気軽に素晴らしい風景を楽しむことができます。
10月半ばのわりには色とりどりの花がたくさんあって、とても鮮やかでした。写真は人気の少なめのタイミングで撮りましたが、実際にはたくさんの人が歩いていて、風景をスケッチしたり写真に収めている人もたくさん居ました。大学が近いので、草の上にMacbook置いて何やら論文らしきものを書いている人まで居ました。
奥には日本庭園もあって、久しぶりに見ると落ち着いた気分になります。
植生が日本とは違うようなので、完全に同じ雰囲気にはなりませんが、現地で見ると結構な再現度でした。見に来ていた人たちからも好評なリアクションが聞こえてきました。
庭園内部に特に施設があるわけではありませんが、入り口側にThe Doris Duke Centerがあって、情報収集やトイレ休憩や水分補給を行うことができます。やはり春か夏に来ると花が咲くために全然違った色合いになるという情報もゲットしました。年が明けて暖かくなったら、是非また来たいものです。気軽に入れるので、みなさんも是非。
停電と科研費締切
私はアメリカに留学中ですが、日本の大学の籍が無くなったわけではないので、科研費の応募資格があります。昨年度から応募締切が一ヶ月ほど早くなっていて、今年は10月5日の締切です。採択されない限り毎年のことですが、今年も頑張って申請書を書き上げなくてはなりません。本当は学内締切が9月22日だったのですが、学内推薦がいらないこと、留学中ですしねという事務職員の素敵な計らいで締切を延ばしてもらっていました。
なのに...!フロリダで発生した大型ハリケーンの影響がノースカロライナにまで上がってきて、強風、大雨による突然の停電!
9月30日金曜日の21時過ぎに発生し、Macbookのバッテリーが尽きるまで暗闇の中で作業を続けましたが、寝ている間に大家さんからメールが一報。「復旧は10月2日の22時頃になる予定です」
終わった・・・ではなく、とりあえず大雨の中土日もラボに行って作業するしかなくなりました。食料品を買い込んでラボでひたすら日本語の申請書を作る作業。中々精神的に辛いです。
日本の感覚だとそこまでの大雨強風ではありませんでしたが、災害大国日本に慣れすぎているということなのでしょうかね。科研費(種目は若手研究)、どうか採択されますように!
ダーラムのSouthpoint
名前の通り、ダーラムの南(ダウンタウンから9マイルくらい南)に大型のショッピングモール-Southpointというところがあります。
屋内も屋外も色々なお店が建ち並び、服も雑貨も本も食事も映画館もなんでもありますという小さな街の感じです。一日いてもウィンドウショッピングだけで時間をつぶせるようなところで、最初に来たときは一日で全部は回りきれなかったはず。アメリカ人の購買欲はすごく、みんな大きな荷物を運んでいる姿ばかり見ます。
景色も良く、外はおしゃれな街道のような風景です。天気が良い日はここでまったりしたいものですが、特に休日は人が多くてゆっくりという感じには中々なりません。今日は開店よりも早い時間(10時半)に着いて、ベンチでまったりしながらiPadを使って論文を書いていました。11時の開店と共に人が徐々に増え始め、12時になったらもうデスクワークする雰囲気では無くなったので、モールの中の喫茶店に移動して続きをしました。割と陰になっているエスカレーター横とかのCafeは空いているんですよね。
大学キャンパス内もそうですが、アメリカ人って日本人以上にどこでもパソコンやタブレット開いて仕事(?)していますよね。職場に居なくてもいいけど、仕事はするときはするという感じなのでしょうか。個人的にはとても共感できます。元々病院勤めなので、屋外で仕事する職という訳ではありませんが、研究者としての側面はどこでも研究という意識ですからね。日本の大学にも見習ってほしいものです。
ボス宅でのBBQパーティー
よく言われる話ですが、アメリカではよくボスが自宅にスタッフを招いてのパーティーを開いてくれます。日本だとそういう習慣はないし、家は広くないし、そもそもまだコロナの影響でパーティーなどは行えないでしょう。何というか、ラボメンバーは友達ではないけど仲間なんだという感覚を強く感じます。
今回は裏庭でのバーベキューパーティーが開催されました。メンバー一人一人が「焼いて食べたいもの、メンバーに食べさせたいもの」を持参してくるルールです。私が持っていたのは大きめのサーモンの切り身。
メンバーからは、こんなの網で焼いたら崩れるだろと言われましたが、そこで出したアルミホイル。これで舟を作ってサーモンを乗せ、予め刻んできたタマネギとアスパラとキャベツを適当に入れ、マヨネーズと持参してきた味噌を入れて封をします。水分がこぼれないように注意しておくだけで、10〜15分くらいしたらできあがり!味噌の味が合わない人もいましたが、全体的にはウケが良かったと思います。写真を撮らなかったのが悔やまれます・・・
2,3時間くらいのパーティーでしたが、短くも濃厚な一時でした。ラボに日本人一人だけの状態だと、日本的な何かを求められることがありますが、その中の一案として有りかなと思います。よくSushiと言われますが、流石にBBQじゃ無理だし、衛生的にも難しいので。
アメリカでの自転車購入
バスでの通勤を続けていましたが、大学には自転車で通っている人も多いことが分かりました。車で走っているとBike laneがそれなりにあることも分かっていたので、思い切って自転車を買って自転車通勤してみることにしました。
ラボで自転車を購入できる場所について訊いてみると、真っ先にWalmartが挙がりました。確かに何でも揃うお店です。
ただ、写真を見て分かるとおり、子供向けばかりのラインナップであって、大人が乗るタイプの自転車はマウンテンバイクが数台あっただけでした。
そこで調べ直して、ダーラムのダウンタウンに出向き、Bike shopに行ってみました。
Bullseya BicyleというBike shopでGiantというメーカーの、Escape disc2というモデルを購入しました。ライトやキックスタンドやグローブ、ヘルメットとか全部合わせて$800くらいしました...予算を大幅に超えてしまいました。ついつい話し上手な店員さんに乗せられてしまったところがあります。
何台か試乗させてくれて、サイズ調整も細かくやってくれました。簡単な調整だったらタダでやってやるからまた来いとも言われました。調子悪くなったら格安で点検するよとも。日本で乗ってたママチャリより圧倒的に走りやすいです。ちょっとペダルを踏むと一気に加速するのが嬉しいです。アメリカではママチャリというジャンルの自転車は無いようなので、基本的にはクロスバイク的な形の物が多いらしいです。
近くにTrailもたくさんあるみたいなので、運動がてらサイクリングに行くのが楽しみになりました。事故らないように気をつけていきたいと思います。
Slackの仕様変更と教育支援プログラム
ここしばらくSlackの仕様変更が巷で話題に上がっていました。Slack無料版では90日分しかメッセージを保持できなくなるという仕様変更についてです。私は日本の所属機関でも、留学先のラボでもSlackを使っています。留学先のラボでは、どちらかというとその場のチャットのような使い方をしているので問題ありませんが、日本で使っているグループは、遠隔で大学院生との研究記録を取りながらのdiscussionの記録になっています。これが消えてしまうのは大変にまずい。
相談の結果、仕方が無いので研究費の一部を使ってメンバー分の料金を支払うことにしました。留学中なので日本にいるメンバーに処理を任せたかったのですが、このグループは私が立ち上げたもので私が動くのが最適だろうという話になりました。幸いにして所属が大学なので、教育機関の割引プログラムの対象になりそうです。
このタイミングで同じように有料版に移行した別大学の知り合いの話を元に、以下の書類を用意しました。
・プライマリーオーナーである私が、教育機関に勤めていることの証明=私の在職証明(PDF)
・メンバーの一人である准教授が大学院生の指導資格をもっており、所属大学院生を指導していることの証明=准教授の名前が入った大学院シラバス(PDF)
この2点とメンバー表をフォームで送りました。8月19日のことです。
8月22日に返信あり「1 件 1 件慎重に審査しています。申し訳ないのですが、現在多数のお申込みのため順番待ちの状態となり、審査に時間を要しています。」との内容。
8月25日「申請いただいた組織は、本プログラムの対象として認可されました。 Slack の教育支援プログラムでは、有料プランにおいて 85% の割引を提供しています。」とメールで連絡が入りました!
85%引きとは言え、結構な人数がいるので数万円は覚悟していましたが、どうもアクティブなメンバーしか勘定に入れないようで、1年分2万円弱で済みました。毎月アクティブか否かの判定を行い、その結果に応じて料金が変わるとのことです。ということは、今よりアクティブな人数が増えたらどこかで追加支払いが発生するのでしょうかね。